TOURISM
「旧摩耶観光ホテル」特別公開×建築保存ツーリズム

2021年に国有形文化財に登録されたマヤカンこと「旧摩耶観光ホテル」。年月のままに朽ちる印象的な姿から「廃墟の女王」と呼ばれる一方で、経年劣化や不法侵入など、さまざまな問題を抱えていた側面もありました。
そんな状況を変えたいと2017年に実施したクラウドファンディングで多くの方から支援をいただいたおかげで、マヤカンは廃墟でありながら建築的価値が認められ、登録有形文化財となるに至りました。
文化財登録後も保存・活用についてさまざまな検討を行なってきましたが、ファンディングのリターンでマヤカンにお越しになった支援者の声で最も多かった「マヤカンは残してほしいけど廃墟じゃなくしてほしくない」を実現するためには、さらに多くの方との意見交換や有識者による調査を実施する必要があると考えています。
近年の豪雨被害などにより建物の損傷が進んでいる現状もあり、より適切な方法を具体的に検討しなければなりません。そこでこのたび、調査や修復にかかる費用に充てるための建築保存ツーリズムを開催いたします。ツアー参加者とともに保存・活用方法を考える「建築保存ツーリズム」という実験的な取り組みに、ぜひご参加ください。